あにめあん出張所

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終末のイゼッタ第2話『傷跡と、銃声と』感想

終末のイゼッタ第2話『傷跡と、銃声と』の感想です。

第2話も期待以上で、TVアニメなのに映画を見ているかのようでした。

イゼッタは、第二次世界大戦レベルの兵器に、どのような魔法で対するのかという点にも興味があったのですが、第2話でその一端が見られました。

雪原に自分の血を垂らし、

「おいで」

と一言呼びかけるイゼッタ。すると雪原から氷の矢が放たれ、フィーネとイゼッタを銃撃していた戦闘機が撃墜される。

この魔法は、カッコイイし、設定的にもいいなと思いました。理にかなわないからこそ魔法だとは思いますが、ただ、それだからこそ何でもありだと、物語も何でもありになってしまうと思うので、自分の血を使うとか、何らかの制限がかかりそうな設定はいいなと思いました。

次のフィーネとイゼッタの会話でも、イゼッタの魔法がどのようなものなのかが少し分かります。

「しかし…、魔女の力はみだりに使ってはならぬと…」
「大切なものを守るためなら、おばあちゃんも許してくれると思います」
「すまぬ」
「おばあちゃん、ごめんなさい。言いつけ、破ります」

ところで、アニメでは、こうした主人公が持つ魔法のような強力な力について、自らの欲望のために力を使うのは悪く、大切なものを守るためならば許されるといった話の流れが割りと良くあるとは思いますが、現実を振り返ると考え込まざるを得ないところがあります。

特に、イゼッタの時代設定は、第二次世界大戦。ドイツが先に核兵器を開発することを恐れたアメリカが、その科学力、工業力を総動員して、まだ可能性の存在でしかなった核兵器を短日日の内に生み出した時代です。やはり、守るためだからと言って、何もかもが許されるわけではないと思います。

終末のイゼッタ、これからイゼッタで、核兵器に相当するような兵器やアメリカに相当するような国が登場するのかも興味があります。

また、まだ始まったばかりなのに気が早いですが、ラストがどうまとめらるかのかも非常に興味があります。

さて、次回第3話は『天駆ける剣』ということなので、この第2話でも垣間見られましたが、いよいよイゼッタの活躍が本格的に見られるのではないでしょうか。

次回も楽しみです。

第1話の感想はこちら

終末のイゼッタ第1話『たたかいのはじまり。』感想

亜細亜堂制作の「終末のイゼッタ」、第1話「たたかいのはじまり。」ですが、とても素晴らしかったと思います。

テンポの良い展開。自然なキャラクター描写、分かりやすい状況説明。安定した作画。ワクワクさせるアクションシーン。そして、幼少期に魔女狩り?にあったイゼッタをかばったために負ったであろうフィーネの傷跡を見せるためという一応必然性のあるサービスシーンと、ほぼ全ての点において非常にレベルが高かったと思います。

そして、何と言っても、フィーネ姫がとても魅力的に描かれていたと思います。

エイルシュタット公国のフィーネ姫ですが、ゲルマニア兵に追われながら、列車の屋根に逃れ、更には鉄橋から飛び降りて、逃げ延びるなど、簡単にはあきらめないし、勇気もある。その上、ブリタニア王国を参戦させるため、過去に断ったブリタニア王国のヘンリー殿下からの求婚を受けようとするなど、自分の身を犠牲にしてでも国と国民を守ろうとする姿勢など、本当に理想の姫さま(イゼッタがフィーネのことを「姫さま」と連呼していたことあり、「風の谷のナウシカ」を思い出した人もいるのではないでしょうか)。

これが「ちびまる子ちゃん」「まんが日本昔ばなし」などを手がけてきた制作会社の実力というものなのでしょうか…。非の打ち所がない第1話だったと思います。

第2話「傷跡と銃声と」が楽しみです。

第2話の感想はこちら

www.animean.info

ガーリッシュ ナンバー第1話「やさぐれ千歳と腐った業界」感想

ガーリッシュ ナンバー第1話の感想です。

自分が出演するアニメの原作であっても、漫画なら読むけど、小説となるとラノベすら読むことを厭うクズかわいい新人声優の烏丸千歳。そんなキャラクターが、クズなところも含めて非常に表情豊かに魅力的?に描かれていました。

作画は、キャラクターの表情だけでなく、画面構成、ライブシーンの動画も含めて非常にレベルが高いと思います。

ガーリッシュ ナンバーの原案・シリーズ構成は、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」で知られるラノベ作家の渡航(わたりわたる)さん。渡航さんは、夏アニメの「クオリディア・コード」もラノベ作家3人の共作ですが、原作を担当していました。で、このクオリディア・コードが酷かったので、ガーリッシュ ナンバーもどうなることかと、ちょっと心配だったのですが、第1話を見る限り大丈夫そうです。

原作の渡航(わたりわたる)さんのお決まりの自虐セリフ、

「大体ラノベ作家が何勘違いしてんのかしら。 イラストのおかげで売れただけなのにね」

や、声優業界を揶揄する

「この業界はおかしい」

「お仕事終わり。 ワンワードでギャラ泥棒。 拘束長くてコスパ悪い」

といったセリフが笑えました。

出典:あにめあん

本日放送開始の秋アニメ

本日、10月1日(土)から、いよいよ2016年秋アニメの放送が始まります。 東京地域で、本日初回が放送されるのは以下の7作品です。放送局は、全てTOKYO MXです。

開始時刻作品名
21:00 Bloodivores
22:00 ブブキ・ブランキ 星の巨人
22:30 WWW.WORKING!!
24:00 デュラララ!!×2
24:30 ViVid Strike!
25:00 うたプリ・レジェンドスター
25:30 終末のイゼッタ

出典:あにめあん

ReLIFE(リライフ)最終回感想

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いい最終回だった。

2016年夏アニメ、今のところ、最終回まで見終わっているのは、このリライフと、ベルセルク甘々と稲妻NEW GAME!の4作品なんですか。一番、最終回らしい最終回だったと思います。とは言え、他の作品同様、リライフも完結していなんですが…。ただ、区切りは良かったと思います。日代千鶴もリライフの被験者であることが明らかにされたことにより、リライフ終了後、海崎新太と「ハッピーエンドを迎えるんだろうな」と思うことができます。もっとも、原作もまだ完結していないので確定ではないわけですが。原作は、監督の小坂和さんのTwitterによると、ここ最近ずっと泣ける展開のようです。

ところで、海崎新太の会社の先輩と、日代千鶴って似てるなぁと思っていたんですが、亡くなった会社の先輩と日代千鶴は別人ということでいいんですよね? 日代千鶴は首にほくろがあることが強調されていて、先輩にはないわけですから。会社の先輩が本当はなくなっていなくて、日代千鶴として、リライフしているという可能性もあるかなと思っていたんですけど。気になる…。あるかないかもわかりませんが、2期は、原作のストックがあまりないことから、あったとしても当面なさそうなので、原作読んじゃおっかな…。

大抵の大人の人は、高校時代を懐かしんでも戻りたいとは思わない…らしいですが、それは、それはやっぱり定まらない未来とか、学校という狭い社会が、なかなかに苦しからでしょうか。リライフは高校自体に戻りたいとは思わないけれど、高校時代を懐かしんでみたい大人には、ファンタージーで楽しめる作品だったと思います。中学生や、高校生にとっては普通の恋愛マンガといったところでしょうか。そう言えば、コミ障気味のヒロインから、なんとなく「君に届け」を思い出した。原作者の夜宵草(やよいそう)さんは、女性とのことで、そう言われれば、女性らしい恋愛描写だったように思います。ちなみに、アニメのキャラクターデザインも山中純子さんという女性の方で、「神様はじめました」のキャラクターデザインなどを担当しています。キャラクターデザインも良かったな。

出典:あにめあん

2016年秋アニメおすすめ7作品

全71作品の2016年秋アニメから、おすすめの7作品を選んでみました。
  1. Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-
  2. 響け!ユーフォニアム2
  3. 舟を編む
  4. ガーリッシュ ナンバー
  5. ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校
  6. Lostorage incited WIXOSS
  7. 終末のイゼッタ

Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-

PVを見る限り作画レベルは非常に高い。 ストーリーは、

一攫千金狙いのオカルト板まとめ系アフィブログ“キリキリバサラ”を運営し、世に数多存在する超常現象を科学的に「バッサリと斬り斬りしちゃう!」べく、日夜オカルトに挑んでいた。ところが、そんな彼のブログをきっかけに、徹底的にマニアックでおかしな同志たちが大集結 出会うはずのなかった彼らの運命が不思議と交差してしまう。そして、彼らの周囲で巻き起こり始める、小さな小さな“違和感”の数々。それらは次第に大きなうねりとなり、やがて想像を絶する大事件へと発展していく
ということなので、良く分からないけれど、面白そうだし、ラノベが原作で、コミカライズもされているので、ストリー的に破綻するようなことはなさそう。

 

響け!ユーフォニアム2

二期ですし、京都アニメーションですし、まず安心して見れそう。初回が1時間スペシャル放送なのも期待。

舟を編む

原作があるので、しっかりしたストーリーを楽しめるのではないかと期待。辞書編纂という一般にはあまり馴染みのない渋い仕事の世界を覗いてみるのも楽しいかも。キャラクターデザインも好み。

ガーリッシュ ナンバー

原案・シリーズ構成は、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の渡航(わたりわたる)さんなので、本来はストーリーについては安心して良い気もするのですが、夏アニメのクオリディア・コードの例があるので、逆に不安も。クオリディア・コードの場合は、ラノベ作家を三人も集めたのが悪かったのかもしれませんが…。とりあえず、かわいい女の子枠で抑えておきたい。

ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校

女性の意見を聞く限り、やはり外せないところか。

Lostorage incited WIXOSS

作画と音楽。PVが良かった。

終末のイゼッタ

 現代兵器(第一次世界大戦レベル?)vs 魔女というある意味野心的な設定。 オープニングテーマ、AKINO with bless4。エンディングテーマ、May'n。製作は、「ちびまる子ちゃん」、「まんが日本昔」の亜細亜堂。そして、脚本は吉野弘幸というなかなかの布陣。 しかし、吉野弘幸さん、最近手がけた作品は、「ギルティクラウン」、「ビビッドレッド・オペレーション」、「艦隊これくしょん -艦これ-」など、ストーリー的にはどれも微妙なものばかり。pixiv百科事典には「だいたいこいつのせい」のタグが。 当たるか、外れる分からない作品ながら、とりあえずは見てみたい。

出典:あにめあん

「甘々と稲妻」最終話感想

2016年夏アニメの「甘々と稲妻」、一話から最終話まで見終わりました。その感想です。

その前に、作品の簡単な概略です。 まず、原作ですが、『good!アフタヌーン』(講談社)に掲載されている雨隠ギドさんの漫画です。

甘々と稲妻」のタイトルの意味ですが、作者へのインタービューでの答えは、「ご想像にお任せします」なので正確には不明ですが、Yahoo!知恵袋に質問していた人は、「甘えん坊2人とシングルファーザー(妻がいない)」ではないかと想像しています。なるほど、そうかもしれませんね。

good!アフタヌーンに連載されていた、雨隠ギド先生の「甘々と稲妻」このタイトルの意味は、甘えん坊2人とシングルファーザー(妻がいない) だと思うのですが、合ってますか。

作者の雨隠ギドさんのペンネームも面白いなと思いますが、ペンネームの由来は作者がインタビューで答えていて、森博嗣「S&Mシリーズ」の「儀同世津子」だそうです。

「甘々と稲妻」の作者・雨隠ギドのペンネームの由来について

雨隠ギドさんは、Twitterのプロフィールには「少女漫画とかBLとか百合とか漫画を描いています。」と書いてあるので、たぶん、女性だと思います。しかし、BLも百合も描けるってすごいな…。

雨隠ギド(@gidogakure)さん | Twitter

さて、感想ですが、原作の掲載誌が『good!アフタヌーン』で、主な読者層が男性サラリーマンだからだと思うのですが、主人公の高校の数学教師の犬塚公平先生が、半年前に妻を亡くしていて、自分が勤める高校の生徒である飯田小鳥と一緒に、一人娘のつむぎのために、料理をつくるという設定など、色々ファンタジーだとも思うのですが、見どころは、本当に「料理」でした。

つむぎちゃんのために、犬塚先生と小鳥ちゃんが、一生懸命つくる豚汁、煮込みハンバーグ、イカと里芋の煮込み、クレープ、お好み焼きといった数々の料理が、本当においしそうでした。

正直なところ料理がテーマのアニメは退屈かなとも思っていたのですが、そんなことはありませんでした。 料理をつくるシーンや、できあがった料理をおいしそうに食べるシーンが魅力的に描かれていて、楽しめました。

今期のアニメの中でも、「甘々と稲妻」のオープニングはテンポが良くて特に良かったと思うのですが、本編の料理シーンの作画もすごく良かったと思います。

また、最終話、小鳥ちゃんのお母さんの

「つぐみちゃんのお父さんのお好み焼きがおいしいのはね、つぐみちゃんへの愛情をたくさん込めてつくったからですよ」

というベタなセリフがあるのですが、料理だけでなく愛情というのもテーマだったと思います。あ、そう言えば、サブタイトルに「愛、たべてる?」ってしっかり書いてありましたね。

このアニメを見ると、「料理は愛情」というちょっと恥ずかしい言葉にも、うなずけるようになるのではないでしょうか。

一人暮らしをしている人が見ると、むしろつらくなるアニメかもしれませんが、その場合は、実家のお母さん、お父さんの料理を思い出してみるといいかもしれません。

そして、今、身近に料理をつくってくれる人、つくってあげる人がいる人は、素直に共感して楽しめるのではないでしょうか。

振り返ってみると、2016年夏アニメのなかで、この「甘々と稲妻」が一番人におすすめできるアニメな気がします。

出典:あにめあん